3次元計測

直接対象物に触れずに計測する3次元計測は、近寄ることが出来ない場所や触ることが出来ないものでも測定が可能なため、様々な場所で使用されています。災害場所や河川、発電所付近など人が安易に近寄れない箇所や危険な場所において特に効果を発揮します。非接触型の計測手法には、レーザーを用いるものと写真を用いるものがあります。

TLS/地上型レーザースキャナー

回転ミラーなどを介して高度なレーザーを照射し、地形や地物などから反射してくる点群データを取得することにより、詳細かつ面的な3Dモデルを作成することが可能です。i-Construction新基準の要求精度と点群密度を十分に満足するものです。

UAVレーザー測量

従来の航空写真測量や航空レーザー測量に代わる測量システムとしてドローン(UAV)を用いた測量が、現在最も注目されています。また、近年災害が多発する我が国において、防災の分野においても有効性が徐々に周知され始めており、今後の更なる災害対策の一助として期待されています。

UAVレーザー測量の利点

高解像度のデータ
航空機より低空での計測を行うため、より密度の高いレーザー照射により、よりきめ細やかなデータの取得が可能になります。
広範囲の撮影が容易に
ドローンでは約3~4ヘクタールを計測するのに1時間も要しません。これまで時間を掛けて地上で人が動いて計測していた範囲をドローンで図ることで大幅な時間の短縮を果たすことが可能です。
入れない箇所でも計測が可能
河川の奥や川を横断する必要がある場所、急斜面など人の侵入が困難な場所や危険が伴う箇所でも容易に計測することが可能です。また、災害発生時に災害箇所に人が立ち入る必要が無いため、ドローンによる空中からの測量により迅速に災害箇所の計測を行うことが可能となり、対策の初動を劇的に早くかつ的確に行うことが可能となります。
工事の一時中断が不要に
測量業務を行う際、一般測量の場合地上でトラックや重機などが動いていると一時的に止める必要があります。しかし、UAVレーザーであれば空中から高密度の点群による計測のため、周囲の作業や現場の中断等を行う必要はありません。(※クレーンなど、ドローンの飛行に影響を与える際には中断等が必要な場合があります。)
大幅なコストの削減
これがUAVレーザー測量における特筆すべきメリットになります。省人化と作業工数・工期の短縮は大幅なコスト削減が期待できます。また、計測後の解析作業等においても、3DCADソフトで扱いやすいデータとして収集・解析することができ、納期の大幅な短縮も果たせます。